あるぱかのだらだらにっき

ただ思った事をずらずら書き連ねるだけ @Alpaca0923_jp

Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly 感想書き残すだけ

私は、映画鑑賞というものに縁がなく、どうしても好きな「仮面ライダー」と、幼少の頃に「ドラえもん」を観たくらいで、1年に一度劇場に足を運ぶくらいだった。ただ、一昨年の10月に友人に誘われて行った第一章を観てから、Fateのことを深く知りたい!と思い、最初のセイバールートのアニメや、劇場版UBWなど、色々触ってみた。

 

これが、私が「アニメ」というジャンルにハマるきっかけ。Fate/stay nightを最初に観てアニメにハマった人ってどれくらいいるのか...

 

時は流れ、今年1月、公開から一週間後に、続きの2章を観に行った。この時点では、まだHeaven`s Feelの原作(全年齢版も)をプレイしていない。心の準備もせずに観たあのときの私は、愚か者だったと思っている...(手遅れ)

 

初見の感想とか覚えていません。何を感じたのか、観終わってから数分動けなかったことは覚えているが、話の内容がまとまらないし、何より作画の美しさに感激した。

 

Heaven`s Feelの話の真髄を知らない時の私の初感は、「エログロ混ざったやべーやつ」。しかし、それだけではないだろう、もっと楽しめるハズだと、来週また観に行くと誓った上で、一番身近にプレイできるスマホ版のstay nightのUBWとHFを購入した。

 

ここからは、話を深く読み込んだ上で、かつゲームと劇場版との話のわずかな違いを比較できる。初見から一週間後、同じ劇場に再び足を運んだ。(結果的に今日までで5回観た)

 

ここからは真面目に映画の感想。全シーンに触れたいけど長くなるから要所要所に。

あと、ネタバレが激しいので気を付けて。

 

この映画、キャラクターの(物理的な)立ち位置にかなり気を配っている。それを実感できるのが、話の再序盤である図書館での一連の流れ。

観た方ならもう分かるから説明は省くが、あれは上手い。(小並感) 映像だからこのような事ができるので、ゲームと比べたら迫力が段違いにあった。

 

というか映画の最初の山場としては、刺激が強すぎる。1章とは全然違うんだということを、刃物で腹を刺されるような感覚にして教えられる。

 

ここで個人的に好きなシーンはアーチャーと凛が乱入するところ。これも映画ならではの迫力だったもので、2回目以降は鳥肌が立ちっぱなしだった。あとはパンフレットの記事で詳しく書かれてたからそっち観て(投げやり)

 

教会での会話はすっ飛ばす。

 

そしてその次が、Heaven`s Feelで最も尊く、真髄とも言える「レイン」音響の工夫がとにかく凄まじかった。泣かせるシーンの作り方のお手本とも言っていい。

 

しかし、家の鍵は反則である。1章の伏線をここで回収してくる(確かそんなシーンあった)し、何より原作ではそんなシーンは無い。制作側は、この鍵は制作当初から入れたいと言っていたらしいが、天才だ...

 

桜「そんな私が、どこに帰れるっていうんですか!」

 

士郎「(鍵を見せ).....ここが、桜の家だ。」

 

桜「......!」

 「私.........わたし............」

 

鮮明に覚えている。

ここまで綺麗に、人の涙腺を刺激させられるのは流石にFate/stay nightだと感じた。

鍵を桜に見せた後も手に取らず、士郎に一番知られたくない事実を言ってしまうが、士郎が桜を抱いて、例の言葉を言うところで泣いたそりゃ泣くわ。

 

本当に、このシーンを観るためだけに劇場に足を運んでもいい。そう感じた。

 

アーチャーと凛にすれ違う場面も、ゲームよりもアーチャーの口数を大きく減らしているので、より一層、士郎と桜の2人が強く引き立っている。まあすぐに退場する赤いのに長くしゃべらせても感動の余韻がなくなると私は思っているので、いい調整具合だったと思う。

 

そして魔力供給のシーンへ。

桜が血を飲むシーンは、製作段階でも細かな描写が設定されていたらしい(黒パンフ参照) 自分がやった全年齢版では、士郎の部屋に桜が来て血を「スティール」する展開だった。

この時点で、桜が言葉を言いきれなかった言葉は、明日の深夜に回収される伏線でとても良かった。(明日の行動に関しては別の理由もあるが) 

 

自分の指を一度噛むだけであそこまで出血するのかと違和感はあったが、「血液で魔力供給できる」という事実が重要なので、その点においては短い場面ではあったが、意味するものは大きかった。個人的にこのシーンは好き

 

翌日朝から夕方にかけては感想を書くのが難しい。簡単に書くなら、桜の闇が目に見えて現れる場面はとにかく怖かった。声優の下屋さんの演技が凄すぎる...

 

決戦!バーサーカーvsセイバーオルタ

かっけえ!セイバーオルタかっけえ!この章の最大規模の戦闘シーンだったが、描写が細かすぎる。制作陣の話だと、5秒間の爆発に900枚の絵が使われたらしい(どっかで見た) 影のセイバーがここまで強い、ということを見せる場面ではあるがいくら何でも強すぎるのでは?と感じた。

 

ただ、今作は戦闘が少ないので、ここまで派手にやってくれたのなら個人的には満足した部分もある。ここも感想を書きにくかったので、とりあえずセイバーオルタがカッコよかったそれだけで十分。

 

その直後、凛の失態でアーチャーが飲まれる→魔力が影に吸収される→大爆発

アーチャーご退場のシーンですが、ここでアーチャーが「達者でな、遠坂」と言ったのは鳥肌が立った。というかアーチャーが「遠坂」と呼ぶのに違和感を感じたのが4回目に観た時。UBWを少し思い出した。

 

そして深夜、凛が士郎の腕を封印する際にしていた会話を桜が聞き耳を立ててショックを受けるシーンだが、この場面の意味を理解するのにかなり時間がかかった。桜の視点になって考えてみれば分かるのだが...私の頭がポンコツなだけ。

 

暗闇の中、音楽が止まって、桜が心の声を発する場面が今作数回あるのだが、この技法は本当に素晴らしいと感じた。声優さんも凄い。

ライダーの問いかけは飛ばす。

 

そして深夜、桜が士郎の部屋へ。

ここは多くの人が一番印象に残っているシーンらしく、観ている人の心を強くかき乱す場面。だからこそ、誤解をしている方がいるので、後文を見てほしい。

 

Heaven`s Feelは、これまで映像化が難しいルートだとされてきた。話が本当に長く、話の構成上、入れなければいけない場面をどう表現するか、どこまで表現するか。様々な事情から、映像化までの課題が多すぎる作品だった。

 

今回のこの場面は、話の構成上入れなくてはいけない場面である。全年齢版のような形では質が落ちてしまう(実際全年齢版を作る際にHFだけ外すという話もあった。ソースはパンフ) ので、どこまで表現するかというのは非常に難しい問題だった。

 

パンフに記載されていたことをそのまま話すようだが、「行為自体がメインの作品じゃない」「壁を超えた、という事が重要」なので、年齢のレーティングを引き上げるほど濃密にする必要は無い。ということで今回の描写に至った、ということ。まあ実際はPG12どこの描写じゃないし、死んでも家族やカップルで観に行ってはいけない。

 

ただ、ここに至るまでの桜の気持ちや「レイン」を観た後であれば、本当に感動できるシーンである。行為中の桜の涙や、二人の抱擁は、悲しさとふんわりとした僅かに温かい感情がこみ上げてきた。

 

どう捉えるかは自分自身であり、他人の捉え方を否定することは絶対にいけない。しかし、この場面は、ただ「エロい」の一言で終わらせてはいけない。それを作るバックストーリーが、あまりにも印象強いからだ。

 

ここで個人的に好きなカットは、最後の抱擁の後の桜の涙ぐんだ笑顔。あのカットだけで感じることが山ほどある。そして尊い

 

そして翌日、桜が凛に対して「姉さん」というシーンがあるが、書いている私が眠くなってきているのでカットする。感想を簡単に書くなら、改めて声優さんの演技が凄い。(3回目)

 

夕飯から一緒に寝て...そこから桜の夢へ。

これも原作には無かった。須藤監督が原作をプレイして感じた事を色々反映した結果、このような夢の描写になったとのこと。

 

個人的にはとても好きだが、川に浮かぶぬいぐるみや赤い橋だったり...非常にホラーである。曰く、桜の成長しきれなかった精神性を描いたものであり、子供っぽいドレスも桜の精神年齢に合わせたものらしい。ここまで細かなところに気を配って描いているのなら、5回観ても観足りないと思ってしまう。

 

そして現実へ...

やはりこの場面も印象深い。原作をプレイした時の恐怖を、夢から一瞬で血塗れの現実に叩き落すことで、ギャップを生ませて恐怖を植え付けるのは流石だった。実際初見は、恐怖で体が動かなかった。

 

ギルガメッシュはここで退場になるが、片足をやられても決して跪くことはなく、複数回宝具を用いるという、英雄王の圧倒的強さが十分に理解できる。

しかし、それをいとも容易く飲み込む桜の影が、今作において最強であるという証明になる。単純ではあるが、深みがあった。

 

桜が家に戻ってから藤ねえ帰宅までカット。

簡単に書くなら、このあたりで急展開と同時に恐怖を植え付けるから一層恐ろしくなった。

 

そして私が今作で2番目に好き(1番はレイン)な、藤ねえと桜の部屋での会話シーン。

この章で最初で最後の藤ねえ登場だが、ここは観る度に泣いた。ここまであまりに非現実的なものを見せられ、絶望の淵にある中、魔術師でもない藤村先生が、衛宮切嗣を語る。

 

優しい口調で「桜ちゃんは、士郎のそばにいてあげてね」と言われ、桜にとってみれば儚い願いである故に涙する場面は、本当に涙が止まらなかった。

 

その夜、士郎が臓硯に呼ばれ、全てが告げられる。ここで流れていたBGMは、この映画の主題歌である「I beg you」のアレンジ。控えめに言って神

 

しかし、士郎にとって絶望とも言える事実を告げられたのにもかかわらず、士郎は涙を堪え、流すことはなかった。このシーンは、臓硯への憎しみより、観ている側が様々な事から精神的に追い詰められたと思う。

 

次の日は、温かな雰囲気が少し戻ってきた。桜は寝ているが、凄く落ち着いていた。買い物から帰る際の、イリヤが「ローレライ」を歌うシーンが映像だけなのは残念だったが、士郎と桜を引き立てるためなので、これは仕方がない。

 

というより、この章は「桜視点」で進行しているため、桜の印象が薄れる可能性のある場面はカットされている。それはそれで一貫性があって良い。

 

その日の夜中に士郎が桜を*そうとする場面。ここでも泣いた。

あれだけ何があっても泣くことがなかった士郎が涙を流すシーンは、士郎の人間味がようやく表れたという事で、新鮮だった。原作では、ここで桜が目を開けて「殺さないんですか」と士郎に問うのだが、今作は、士郎が涙を流して無言で退出する。


この演出は本当に泣かせにくるための演出である。というか泣くしかない。ここまで2人の関係を見てきたからこそ、この展開は言葉で表しきれないくらい切ない気持ちになった。

  

そして翌日に桜は家を出て、間桐邸へ。ここから慎二を殺害し、影を受け入れ...

エンディングへ。

 

最終章が楽しみで仕方ない。2020年春まで待ち切れるわけがない

ここまで人の心を奪い、感情をコントロールされ、メシを食えなくした映画はない。

初めて観た日、終わった直後、私は立てなかった。動くことすらできなかった。劇場から出ても、心の高鳴りは収まらず、しばらく周辺を歩き回っていた記憶がある。その日は何もすることなく、食事もせずにそのまま帰宅した。

家に帰ってからも、食欲は湧かず、ベッドで横になった。脳内に刻まれた映像と声が蘇り、半分うつ状態になっていた。

それくらい、今回の作品は衝撃的であり、凄まじいものだったと言える

前作のBlu-lay、主題歌のCDを購入した。当分私のFate熱は冷めることはないだろう。

 

最後に、主題歌の「I beg you」について

この曲は、観る前と観た後で感じ方が100%変わる。

観る前はただ怖い曲、Aimerの曲の中ではぶっ飛んでいる、という感想を持つと思う。ただ、映画のエンディングでこの曲を聴いた時に、あることに気づく。

この曲の歌詞は、100%桜の視点で書かれている。曲調も、全て桜の心情に合わせたもので、まさに、この作品のための曲だった。

本当に素晴らしい曲である。

 

少女の願いは静かに、爛れ、散りゆく__

それでは最終章の日まで...今作は本当に良かった。

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